話芸&曲芸、烏山に寄席が来た!

定例鑑賞会
初めての講談 講談師/日向ひまわり  
烏山区民会館ホール 
6月5日(日)13:30開演
当日は雨も心配されましたが、最後まで降られることなく無事終了いたしました。

まずは、この9月に二枚目に昇進予定の柳亭楽ぼうさん落語「うん回し」でスタート。
軽妙かつ低くて心地良く響く低音ボイスで再現される長屋の軽妙なやり取りに、会場は早くも笑いに包まれ、よい感じに温まっていきます。


次はお待ちかねの講談・真打ちの日向ひまわりさんの登場です。
一席目は「村越茂助の左七文字」から。
「武」の腕は立つが「文」の方がからっきしの茂助の話は、難解なところがなく、子どもも大人もその話術に引き込まれていよいよ笑いが絶えません。


そしてここで太神楽の曲芸です。
丸一小助さん・小時さんが、息の合ったコンビネーションを見せてくださいます。どんどん演目が難しくなり、ハラハラドキドキ、息を呑んで見守ります。


お仲入の後は、ひまわりさん「徂徠豆腐」
真面目な貧乏侍・荻生徂徠が清貧に耐えながらも武士の心を失わない姿に感じ入り、食で支える豆腐屋七兵衛との人情味あるストーリーが聴衆の心を打ちます。

帰り際に「今日は本当に情景が目の前に浮かんだよ」と、涙を流しながらひまわりさんにお声掛けされたお客様がいらしたように、主催した私たちもまったく同じ気持ちでした。

日本に伝わる伝統芸能の数々をこども劇場せたがやでお披露目する今回の試みは、地元に寄席が来たようなもので、大人も子どもも十分楽しみました。今後は小さな子どもも楽しめる演目などもやれたらなぁなども考えております。今回ご都合の合わなかった方もぜひ今後にご期待ください。

  • 投稿日:2022/6/9
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