「古典こてん」を鑑賞しました

こども劇場せたがや定例鑑賞会 演劇集団円の佐々木睦さんこと、むっちゃんによる「古典こてん」が3月18日(日)桜丘集会室で行われました。

高学年向けの作品で約100人が鑑賞しました。

 

百人一首や論語の話を聞くうちに、知的好奇心がくすぐられ、もう一度学んでみたくなった大人の方は多かったようです。いや~、奥が深い世界で面白いですね!

ホワイトボードを使った講義スタイルの作品で、小学生にとっては初めて聞く難しい話もあったと思いますが、じーっと話に聞き入っている姿が印象的でした。中学生のお子さんを連れてくれば良かった!という保護者の方もいらっしゃいました。

途中、谷川俊太郎さんの「これはのみのぴこ」という絵本の紹介もあり、むっちゃんの読みの技にみんな脱帽!大いに笑って楽しみました。

論語はみんなで声を出して一緒に読みました。大きな声を出すのは気持ちがいいですね。昔の人は、これを5歳から学んでいたというのですから驚きです。「志曰く」は「しいわく」だと今でいう「タメ口」になるので、「しのたまわく」と読みましょうという話もなるほど!でした。

今回はアンケートの回収率も高く、みなさんが書いてくださった内容を拝読すると、最後にむっちゃんが紹介してくれた「ありがとう」と「さようなら」の意味にグッと来た方が多かったようです。

「ありがとう」を漢字で書くと「有難う」。有ることが難しい・・つまり、滅多にないこと。とても貴重なことという意味で「ありがとう」という言葉がある・・。

「さようなら」は、ずっと一緒にいたかったけれど、あなたが「左様なら」(そうであるならば)別れたくないけれど別れましょう・・という意味であることを教わり、日本語の美しさや素晴らしさを改めて感じた鑑賞会でした。

会場には「私の好きな百人一首」も展示しました。これは、伝統芸能キッズフェスの参加者や会員に呼びかけて集めたもので、30枚近く集まりました。

初めて覚えた句だったり、自分の名前が入った句だったりと、みなさんそれぞれ思い入れがある句が集まりました。

この展示物は、会員の小学3年生の子が作ってくれて、解説と共にイラストも添えられていました。世田谷区では、日本語の授業があり、小学3年生で百人一首を覚えるそうです。

むっちゃんに教わった「学問」の楽しさ!これからもたくさん学んでくださいね!